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​先生、おしえて!

市販薬の上手な選び方

薬局で売られている薬を上手に、賢く利用して、さまざま症状を和らげよう。マンハッタンにある日本診療所の小柳乃里子先生に、市販薬の上手な選び方、注意事項などについて聞いた。

日本語で言う「市販薬」は、英語では「OTC (Over the Counter)」と言う。頭痛、風邪、下痢や便秘など、各種症状にさまざまなブランドの薬があります。

 「薬の特徴や、飲み方は、箱(または説明書)に書かれている「Direction」をよく読んでください」と小柳先生。以下は、小柳先生からの「市販薬注意事項とアドバイス」。


1:同じ有効成分の多量服用や、相互作用を避けるため、ほかに薬を飲んでいる場合、常用薬がある場合は、主治医や、薬局の薬剤師に確認してください。


2:薬局の薬剤師に質問しましょう。薬剤師は、処方箋薬だけでなく、市販薬についても熟知しており、質問すれば快くいろいろなことを教えてくれます。自分の症状にどの薬が合うのかなど、気軽に質問する習慣をつけましょう。


3:薬の「Generic name」というのは、有効成分の名前です。例えば、鎮痛剤のブランド薬「Advil」と「Motrin」の有効成分は同じ「Ibuprofen」です。「Tylenol」は「Acetaminophen」、「Bayer」は「Aspirin」という具合に。「ストアブランド」というのは、この有効成分だけを使って、薬局が独自に作っており、安価な上に、効き目はブランド薬と同じなので、代用して構いません。


4:箱(または説明書)に書かれた服用量に従ってください。体の大きいアメリカ人に合わせた薬の服用量は、日本人にとって多過ぎると考え、服用量を減らす人がいますが、服用量に関係するのは体の大きさよりも、肝臓・腎臓の機能です。ですから、肝臓や腎臓の病気がない限り、指示された米国の標準投与量に従ってください。


5:妊婦、授乳中の女性は、どんな市販薬でも服用前に必ず主治医に相談してください。


(掲載:よみタイム2013年1月11日号)

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